日本の高齢者福祉
日本は、2000年に介護保険制度が始まり、介護の社会化が確立されました。以降、日本の高齢者福祉は向上し、現在では世界でトップクラスになっています。日本で介護を勉強し、実際の現場で経験を積むことで、高水準の介護を学ぶことができます。
1. 制度面の充実
日本は1970年代にアジアではいち早く高齢化社会を迎え、高齢者介護に対する取り組みが進められています。2000年にはアジアではじめて社会保険制度として「介護保険制度」がスタートし、充実した介護サービスを展開しています。
介護サービスは、自宅で利用する、訪問サービス、通所サービスから施設に入所して利用するサービス、また介護度が軽度の方が利用するサービスから重度の方が利用するサービス、認知症状の方が利用するグループホームのサービスなど利用者の状態に応じた42種類もの介護サービスが提供されています。
2. 人材・技術面での充実
1987年、日本では「介護福祉士」という介護に従事する専門職として国家資格制度が始まり、令和5年(2023年)9月現在、介護福祉士は194万人にのぼります。
介護福祉士は「専門的知識及び技術をもって、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者対して介護に関する指導を行う」(社会福祉士及び介護福祉士法)専門職として様々な介護分野で活躍しています。また、2017年9月には在留資格に「介護」が加わり介護福祉士の専門性は国の内外に高く評価されています。